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芸術の都を満喫した|フランス生活5日目

ボンジュー!
日本を出るときはもう春の装いになってきてあたたかいコートを着なくなっていたのだけど、フランスはまだまだマフラーが必要な寒さです…。冬が長くて鬱々とする、という話をよく聞きます。わたしは冬も半分以上過ぎてから来たのに、一度春の兆しを感じてからまた長い冬に戻ったようで、何となく気持ちが分かるなぁ。

と、少し暗くなってしまったけれど、今回はとてもアート充だった5日目のお話を!

目次

マルシェで買ったパンを朝食に

前日のマルシェで雑穀の入ったふかふかのパンを買ったので、朝食はコーヒーとパンにバターとジャムで。
パンもバターもとにかくなんでも美味しくて、このゆったりとした朝ごはんの時間は刺激的すぎる日々の癒しになっている。ただね、目下の心配事は、嬉しくて幸せなパンを食べれば食べるほど、顎関節症ぎみなアゴが悲鳴をあげるのだよ…。鍛えられて治ったりしないのかな。(気をつけます)

この日は夜に予定があったので、お昼は外で済ませよう〜と近所のパン屋さんに寄ってお昼もパンを食べました。

クロックムッシュ!買ったら温めて、ホイルに包んでくれます

Musée d’Orsay へ!

腹ごしらえしたあとは、芸術に触れるぞ!ということでオルセー美術館へ。
フランスに来て初めての美術館、正直な感想は、、、「情報量が多すぎる!」。建物自体の装飾、ちょっとした壁や柱や椅子なんかのあしらいも大好きなわたしは、そんなところに目を奪われつつ、入ってからさっそく目の前に現れる彫刻像やら左右の展示室やら芸術が押し寄せてきて…いくらでも時間をかけられそうでした。

日本の美術館はとても静かで厳かで、入り口ゲートを通ってからなんとなく背筋が伸びるような気持ちになるのだけれど、オルセーは人が多くて雑然としているし誰もが自由に会話していて、どちらかというと憩いの場という感じ。これが、芸術が身近にあるということなのかな。(もちろん多くは観光客だろうけど)
絵の前で椅子に座ってスケッチをしている人もいて、その人の絵もまたすてきだった。

あまり時間がなくて行けなかった展示室もあるので、またゆっくり見にきます!

オルセー美術館とセーヌ川

パリ・オペラ座のゲネプロへ!

本日の目玉は、パリ・オペラ座(オペラ・ガルニエ)でのバレエ公演!
公演といってもこの日は本番ではなく、”本番形式で行う直前練習”。本番同様に演目を通す練習が公開されているのです。ダンサーはみんな衣装だったけれど、オケの人たちは私服だったりしてなんだか面白かった。

初めて入ったオペラ座はそれはもう煌びやかで…!バルコニー席以外はスペシャルゲスト?限定みたいで入れなかったけれど、バルコニー席もそれはそれでとても素敵だった。10〜15席くらいずつの小さな部屋に分かれていて、扉を開けて中に入るとコートをかけたり休んだりできるちょっとしたスペースがあって、全体的にゴールドと赤で整えられている。

つまりは、建物に足を踏み入れてからすでに”本日の芸術体験”が始まり、聴き手側がじゅうぶんに胸を高まらせて世界観に引き込まれたところで演目が始まるのだ、、、

なんてことを考えていたら、不可解な音とともに思いっきり現代的なバレエが始まった。演目は「Pit」という名前だけど、現代音楽の中にシベリウスのヴァイオリン協奏曲が挟み込まれている、不思議な形態。超一流バレエダンサーたちのエレガントな踊りを見ながら、超一流オーケストラのコンマスによるヴァイオリンソロが聴けてしまうんだな…!

現代音楽、ましてやバレエとなるとこれまでの人生でなかなか触れてこなかったけれど、とても面白かった。何をしているんだろう、何を意味しているんだろう、と考えるのもまた楽しい。そして、Vn.ソロの素晴らしさといったら…!!流れるようなボウイング、緻密な音の並び、、弱音でもすべての音が聴こえて美しかった。

美しい天井画
ロビーのあたり。(まぶしくてごめんなさい)



フランスに来てまだ間もないけれど、本当に感性が刺激される毎日。
自分の生き方にもきちんと向き合っていこう、と決意の一日でした。

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