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フランスのアマオケに参加してみた

ボンジュー!
前回の記事からすこし日が空いてしまいましたが、体調を崩すこともなく元気に過ごしています!
数日前からやっとこさ暖かくなってきて、よーしやるぞ!となんとなく気分も晴れやかです^^

さて、フランスに来てからのひとつの目標だった「アマチュアオーケストラに参加」、なんとこんなにも早く機会に恵まれました。すでに2回練習に参加できたので、今日はその体験レポートを!

目次

参加のきっかけ

これまでのわたしの人生は、ワーク<<<ライフ のバランスで、ライフの重要な要素のひとつが「音楽」でした。高校から始めたヴィオラにどっぷりはまり、社会人になっても2ヶ月に1回くらいのペースで演奏会、週末は練習で埋まる日々…。
フランスに行っても続けたいという気持ちがあったし、何より「言葉が通じなくても演奏なら参加できる」というアドバンテージを活かさないわけにはいかなかった!

4月の初め、ネット上で「Paris orchestre amateur」なんてふうに検索してヒットしたアマオケがちょうど数日後に初回練習があってまだ募集を受け付けていたので、えいっ!と応募フォームから申し込み。自分の演奏動画やら過去に演奏した曲を記入する欄があったり、「最終的に選ばれたメンバーが演奏会に出る」的なことが書いてあって、こりゃ落ちることもあり得るな、、、と思いつつ初回練習4日前、参加していいよ!のメールが届きました!

ちなみに、ヴァイオリンやチェロは大人気で応募しても断られることがあるみたいだけど、ヴィオラパートに関しては演奏技術に関わらず参加大歓迎だそうな。ヴィオラが抱える状況はどこの国も同じなんだな…。そして参加者は全員演奏会に出られそうです。よかった。

ドキドキの初回練習

参加承諾のメールが来て4日後に練習、2曲あるけどどちらも弾いたことはない、1曲は現代曲で参照できる楽譜すらない(楽譜データが送られてきたのは練習当日の朝でした)、、、つまりは、ほぼ初見の状態で練習を迎えなければならず、ただでさえフランス語に囲まれて緊張する空間なのに、練習できてないという恐怖。
「フランス人は2回目の練習くらいまで全然さらってこない」と聞いていたものの、でも!もし!周りがみんなバチバチに弾けてたら一人だけポカンとしてるのしんどい!と思ってしまう性分…。夫に「今日はフランスの音色をたくさん聴いてくればいいよ〜」とありがたくアドバイスをもらって腹を括って、いざ、会場入り!

わりとギリギリに着いたのに結構席が空いていて(フランスあるある)、一番後ろに着席できました。隣のご婦人がとっっても優しい&面白い方で、名乗ったら楽譜の隅にメモしてた。パート員全員の名前を聞いたらしくて、あぁ…日本のアマオケにもたまにいるコミュ力最強おばちゃんや…ってなったよね。

そして拙いフランス語で「日本人です」と伝えると、おもむろに前の席の男性を呼んだのだけど……なんとその方が日本人で(!)周りの方とのコミュニケーションを助けてくださいました、、!!ほんとうに幸運。
わたしがまだあまり喋れないと分かると、休憩中に「Ça va?」(どう?大丈夫?)と声をかけてくれる人がいたり、英語で話してくれたり、みなさんとっても優しいです。

ちなみに、本当にみんな全然練習していないようでした!(笑)
練習していないというか…曲を聴いてきてない、という感じ?入りどころが分からずあっちゃこっちゃで色んな音が鳴り、わたしは安心して周りの様子を伺っておりました。その感じがまた楽しかった〜。

こんなところで練習しています

2回の練習を終えてみて

2回目の練習では、おもに弦楽器のメンバーが初回よりだいぶ弾けるようになっていて、音量も倍くらいになっていた気がする。参加者は実力で選ばれているという感じはあまりしなくて経験値や技術がバラバラな印象があるけれど、とにかくみんな音が深くてきれい!そして、技術的に不安なところやついていけてないところがあっても、堂々と弾ききる!

これは日本のアマオケだとなかなか見ない光景で、自信がないと音が小さくなったり、弾けないところは無理に弾かないという選択をしがちだったりするから、とても新鮮でした。きっと「何を最優先にするか」という基準が違うのだろうけど、ここでも「自分」の軸をぶれさせないフランス・マインド、わたしにも欲しいな。

そしてオケの日本人の方(在仏20年以上、アマオケにもいくつか参加しているそう)に伺ったところ、日本のアマチュア事情とちがうのは「音楽へのアクセスのしやすさ」とのこと。
日本で「楽器を始めたい」と思った人がまず直面するのは、地域によって教室が全然なかったり、先生のレベル問題もあったり、レッスン料が高かったり、、、という現実。そもそもクラシック音楽に触れる機会も、フランスほど気軽なものは少ない気がする。

一方フランスでは、コンセルヴァトワールをはじめとする公立の音楽院がそこら中にあって、小さい頃から音楽教育がひとつの大きな選択肢として与えられている。そのままプロになる人もいるし、途中で進路を変えたけれどけっこう真面目にやってたからプロ並みに上手、なんて人もちらほらいるみたい。
(パリでは)クラシック音楽の演奏会自体も娯楽のひとつだから、小さい頃から楽器の音を生で聴く経験が積み重ねられていく。

ちなみにアマオケ自体は大小さまざまあるそうで、なかには「パリの名門高校OBOG・現役生によるオーケストラ」なんてのもあるらしい、、、考えることは同じですね。
フランスのアマオケ体験、日本との違いも感じることができてとても面白いです!


練習はあと5回(各2〜3時間)。音楽を存分に楽しみつつ、コミュニケーションもがんばるぞぉ。
本番に向かってみんながどう変わっていくのか、どんな本番になったのか、またレポートします!

それでは!

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