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フランスの語学学校に1ヶ月通った

ボンジュー!
ただいま一時帰国中。日本の蒸し暑さ、いきなり飛び込んでしまうと本当に耐えられない!空港の中を歩いただけで汗がぶわっとふき出し、体力がどんどん奪われていきました…。改めて、フランスのカラッとした空気の過ごしやすさを実感。

さて、ローマ旅行については最後に「教会編」を書きたいなと思っておりますが、その前に、5月末から5週間通った語学学校についてお話しします!

※更新はフランス帰国後になりました…!

目次

学校選び

パリには大学附属・私立・個人教室・市民講座など大小さまざまな語学学校があって、お値段や受講形態、レベルも学校によって全く異なります。入国時点で完全に初学者の場合は、移民局というところから「ここの学校で○時間授業を受けなさい」と斡旋があったりするのだけれど(無料)、その案内がいつ届くのか、対象になるかも分からないということで自主的に通える学校を探すことにしました。

あらゆる形態の学校をざざっと調べてみたところ、それぞれの特徴は大体こんな感じ。

価格内容雰囲気
大学附属の学校高い文法中心、試験対策レベル高め、意識高い
私立の語学学校まちまち文法+会話意識低めの人が多い学校もある
個人教室安め会話中心、文法も個人指導・グループ選べる
パリ市民講座かなり安い文法+会話抽選のため競争率高い、レベルは低め?
個人的見解です、あくまでも参考に。


個人教室以外はほとんどがセメスター制。すなわち、直近で入れるチャンスがあるのは年度始め(9〜10月)でした。
わたしは学校を選ぶ条件として、「一時帰国までに1ヶ月通いたい」「価格は抑えたい」「会話に慣れたい」という希望があったので、GoogleMapの口コミを参考にしつつ、学期途中から受け入れてくれる私立の語学学校に決めました。

入学申し込み

申し込み自体はとても簡単で、Web上で必要書類(身分証)を提出したあと振り込みをするだけ。学校には日本語が話せる職員さんがいたため、手続きはとてもスムーズに進みました。

ちなみに週20時間と10時間のコースがあって、20時間のほうには会話メインのグループ講習があるけれど値段も倍。申し込む前にメールで「週10時間でも会話力を鍛えられるか」と確認したところ「取り組み方次第でいくらでも可能だよ!」と快い返事をいただいたので、まずは慣れのつもりで10時間コースを選択しました。( 2h/月〜金 毎日!)

申し込みと同時並行で、受講クラスの選別のため筆記と会話のテストを受けます。どちらもオンラインで受けられるけれど、学校の様子も知りたかったので会話テストは対面で受けることに。いくつかプロフィールに関する質問のやりとりをした結果、「A2」クラスが良いだろうとおすすめをいただきました!

※フランス語レベルを測るテストはいくつかあるのだけど、初心者← A1 – A2 – B1 – B2 – C1 – C2 →上級者 という基準が一般的。

いざ、入学!

ローマ旅行との兼ね合いから、ちょうど夏期のセメスター始まりから一週間後の月曜日に初めての登校!
実はこの前日に知人のホームパーティーに参加していて、みんながみんな「明日は祝日だから学校なんて絶対ないよ!」と口をそろえて言うもんだから、まぁないよね、と思いつつ午前2時すぎまで楽しんでしまった…。授業は朝9時から、「寝過ごしても大丈夫だよなぁ」という気持ち半分、でも月曜からの申し込みで支払いしているしちゃんと確認しなかった自分が悪い!ということで、早起きして一応学校まで行ってみると、、、普通に授業あった!!

そのうえ、あらかじめ本屋さんで買っておいた教科書が間違っていたことが判明。公式サイトにちゃんと載ってたのに…!「あー、そうですか。でも今は別の使ってるんですよねぇ」とあっさり言われてしまって、その場で正しい教科書を買い直しました、、がーん、、。

というわけで、あらゆる事態を想定して確認すべきことはこちらから聞かなければならない相手から親切に教えてくれることはほとんどない、というフランス文化の一端をひしひしと痛感した初日、隣のロシア女子の見目うるわしさに癒されながらあっという間に終わりました。

A2のクラスは A2-1 と A2-2 に分かれていて、初日に参加したのは下位クラスの A2-1。一週間は自由にクラスを変更できるので、2日目は A2-2 のクラスを試してみることに。
文法内容はさほど変わらなかったけれど、クラスメイトの会話力の違いが一目瞭然。自分にとっては少し挑戦的なクラスになるものの、分からなくてもがくくらいがちょうどいい、と最終的には A2-2 クラスに決めました。

1ヶ月の変化

入学当初は、先生が何を言っているのか、問題集で何を聞かれているのかほとんど分からず、クラスメイトの答え方から察したりひたすらスマホで辞書検索したり、とにかく追いつくのに必死でした。
授業にはオンラインも含め5〜10人ほど参加していて、基本的には先生の問いかけに対してフリーで答えていくスタイル。すなわち、自ら声を発さなければ一言も話すことなく授業が進んでいく。もちろんグループワークで強制的に会話させられる機会もあるのだけど、授業中はみんな自由にどんどん発言していく。

そうだ、フランスでは自分の意思を積極的に主張することがとても重要。多数の人のなかで目立ったり発言したりすることに苦手意識のあるわたし、この小さな教室で自分に喝を入れて一歩踏み出すことで、積極性を鍛えることができるかもしれない。いい機会だと思い、できる限り声を出していくことを目標に授業に臨んでいました。

2週間ほど経つと少しずつ慣れてきて、先生の言葉が頭のなかで文章に変換できるように。もちろん会話となるといちいち考えていては遅いからまだまだなのだけれど、それでも混沌とした世界がクリアになってきて、学校に行くのがめちゃくちゃ楽しかった。
今まで夫の周りのネイティブフランス語を浴びまくっていたからか、クラスメイトと拙い言語力でなんとかかんとか話すゆるさにも救われたり。ちなみにクラスメイトは中国人・韓国人・ナイジェリア人・エトルリア人・ベトナム人などさまざまで、知らない世界に感動の毎日。(とはいえ中国・韓国の子たちとは「それ知ってる〜」ということしばしばだけれども)

パリの音楽学校で作曲を学んでいる子や、モデルになりたくて頑張っている子、みんな何かしらの熱意をもってパリに来ていてとても刺激になりました。

これから

語学学校に通うことで、語学力はもちろんフランス社会で生きていくスキルも鍛えられたし、なによりもシンプルに自分の生きる世界が広がったのがとても良かった。

おうち時間を過ごすのは全く苦ではないのだけど、それでも閉鎖的な空間に長くいると気付かぬうちに過剰に内省的になってしまう。外に出る理由があって、それがルーティン化していることが精神的にもとても良いリズムを生み出してくれていた気がします。

というわけで、まだまだ未熟な語学力を鍛えるため秋以降もどこかの学校に通う予定!
よい学校に出会えますように…!

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