menu

実家暮らしのつれづれ | 8/31 かほり

風のかほりが好き。
風の、といっても、誰かんちの晩ごはんのにおいではなく、風に運ばれてくる、草木や土のかほりだ。
実家で暮らしているといつも薫っていて、
そういえば 東大阪の家があんなに居心地よかったのは、おんなじようなかほりがするからだったのかもしれない。

風に乗って、時折 ”季節の変わり目のにおい” がすることがある。
(かほり、と言いたいところだけれど、小さいころからの呼びかたが馴染んでいる。)
どんなにおいなの、と聞かれても、なかなか説明の難しい、におい。
夏にふっと冬のにおいがすることもあって、そんなときはわけもなく切なくなったりする。

ちかごろは、夏の終わりのにおいがする。

マスク生活になって、通勤の道すがらマスクをつけていたりすると、気付かぬうちに風のかほりがうばわれている。
外した瞬間にぶわっとかほりが入ってきて、ああなんてもったいないことをしてたのか、と悔しくなる。
仕事終わり、家に向かう坂道のまえでマスクを外して、深呼吸しながら坂をのぼるのがとても好きな時間だった。

実家暮らしはとてもおだやかで、家にこもっていればあっという間に一日経ってしまうから、たまには外に出て五感を研ぎ澄まさないとな、と誓った朝なのでした。

よかったらシェアしてね
  • URLをコピーしました!
目次