ボンジュー!
1週間、あっという間に過ぎたけれど一日一日が濃くて充実していました。7日目の今回は、1週間過ごして感じたフランスでの暮らしについて、あれこれお話ししてみたいと思います。
la fête de bienvenue
振り返り、のその前に!
7日目、夫の同僚の方がわたしの歓迎パーティーを開いてくださるということで、お家にお邪魔してきました!ということでフランス式のホームパーティーを初めて体験。日本でいう「友達の家にお呼ばれ」とは違う文化があってとても楽しかった。またそのあたりの違いについては、もうすこし経験値を上げてからご紹介できたらいいな。
わたしたち以外に2組のご夫婦がいて、どちらも フランス人夫×日本人妻 という組み合わせ。日本人といってもお二方ともフランス生活が長く、ご夫婦の会話はもちろんフランス語です。都会のパリとはうってかわって、一軒家の建ち並ぶ穏やかな街にとても大きな(!)お家がありました。
終わってみての感想は、長い! そして フランス語速い!
お昼に集まってすぐにアペロが始まり(=ワインを飲み始める)、軽く17時くらいまではあれこれつまみながら食事していた気がする…!みんなずーっとお話ししながら飲んでいて、ワインを水のように飲むとはこのことか、、
その後もお家にあった卓球台(!)で遊んだりお庭でほのぼのと喋ったりして、結局帰ったのは20時過ぎてたかな。こちらのパーティーではホストの家族(子どもたち)が参加するのが普通なのだけど、お昼ご飯一緒に食べてから「おやすみ〜」まで一緒にいてしまった…!
そしてフランス語。この日が初めての「自分も会話の輪の中にいる」という状況だったけれど、文法としては習って分かっているはずの会話もワアァっと話されると全くついていけなかった。特にフランス人旦那さん同士でお話が白熱すると、速すぎて何を言っているのやらさっぱり。
ちなみに、妻であるお二人もこの白熱会話にはたまに「?」となるらしく、「わたしもはじめは全然分からなかったし、不安だったし怖かったよ〜。」と仰っていたのがとても心強かった。困ったことがあったら何でも相談してね、とほんとうに優しい。旦那さまたちも、わたしを気にかけて簡単なフランス語やたまに日本語で話しかけてくださった。
「海外で生活を始める」という段において、全く分からないところに一人で飛び込める人は本当にすごいと思うし、不安や怖さや嫌な体験を初めにたくさんすることでたくましくなっていくのだということは今ならより理解できる。ただ、夫や今日お会いした方々のように異文化への導入を優しく導いてくれる人がいてくれると、わりと知らない国に対する不安とか恐怖は和らぐものだなぁ。
フランス語いっぱい浴びてとても疲れたけれど、あたたかさに包まれて、これからがより楽しみになった、とても良い一日でした。
1週間で感じたパリでの暮らし
では本題、1週間過ごしてみて感じたことあれこれ。
「フランス暮らし」と銘打ってるブログではあるのだけど、わたしが住んでいるのはパリ、すなわち大都会。ということで、必然的にわたしが受容したものはパリに対する印象となるので、ご注意を。フランスの田舎や郊外に出かけたらその様子もいつか共有しますね!
基本的に天気が良くない、ころころ変わる。
今までの写真を見ていてお分かりかと思いますが、フランスの空は基本的にグレー。たまに日が差すととても嬉しいし、みんな逃すかとばかりに公園に出てピクニックしてる気がする。
そしてとても天気が変わりやすい。日本にいたら「今日はなんか変な天気だな」と思うくらい、青空から一気に曇って雨が降ってすぐ止んで曇り空、ということがよくある。良い天気が続かないのは残念だけれど、雨が降り続くこともなくパラパラっとした雨がちょっと降ってすぐ止むのはありがたい。(だからみんな傘を差さずにフードでやり過ごす。)
圧倒的デニム率。
パリジェンヌはわりとシンプルな格好をしている、とは聞いていたけれど、男女ともにデニム率がとても高い!
スカートを履いているひとはあまりいなくて(季節柄もあるかな)、パンツスタイルで前を見てガシガシ歩いている人が多い印象。足の長さもあるのか、歩くの早めな気がする。そう考えてみると、日本のレディース服って歩きにくいものが結構あるな。
服の話でもうひとつ、人によって季節感が違いすぎる!(笑)アパートから通りを歩く人が見えるので「今日寒いかな〜」と見ていると、真冬のコートでマフラーに顔をうずめている人、セーターにジャケットだけの人、半袖の人(!)、幅がありすぎて全く参考になりません…。ちなみにめっっちゃ寒かったよ。お肌どないなってんの、、、
ノーメイクの人が多い?!
「フランス人は日常的にはあまりメイクをしない」という情報を仕入れていて、確かにシンプルめの人は多い。こちらからしたら、あれこれ足さなくてもじゅうぶんにはっきりしたお顔立ちだもんなぁ、、、
ただ、ここはパリ。中心街に近づくとバッチリメイクの観光客や、モデルさん(のような綺麗な人)がたくさんいて、そこいらはやっぱりちょっと顔を整えて歩きたいと思ってしまう。
ちなみに、服装の話にも絡むけれど、全体的に若者よりもマダムたち(老婦人、くらいの)のほうがとてもおしゃれ。鮮やかな色の服、柄物のスカーフ、真っ赤なルージュ、、みたいなパッと目を惹く素敵な装いのマダムをよく見る。
総じて、「他人にどう見られるか」ではなく「自分がどう過ごしたいか」に焦点を当てたファッション、メイクという感じ。
いろーんな人がいる。いていいんだと思える。
この街には本当に、いろんな人がいる。移民がたくさんいるし、肌の色もさまざまだし、見た目だけでもいろいろ。それぞれが好きなように振る舞っているし、それを咎める人がいるわけじゃない、というか他人のことを気にしない。だから、初めの数日間で感じていた「よそ者感」はすぐに無くなってきて、「あぁ、わたしもここにいていいんだな」と思えるようになった。
インスタでフランス語の言葉を検索したとき、英単語と同じ綴りだからか多種多様な国の膨大な検索結果が出てしまった。そういえば日本語は、検索したら当たり前に日本に関連するものしかヒットしないよね。そうだ、日本って小さな島国だったっけな、ということをふと考えました。
他人という存在の考え方
こちらに来て、赤の他人同士が和やかに会話するのをよく目にする。例えばコンサートで違うグループの会話に入り込んだり、電車で席をゆずったときに一言交わしたり、他人でもひとたび関わりが生まれると、敬意というか愛を持って接している気がする。これはなんというか、日本の都会だとなかなか起こり得ない和やかさで、それを受けてみると「フランスの人優しいな」と感じる。夫に話してみたら「日本人は愛がないわけじゃないけど、シャイなんだよ」と言っていた。とても納得。
お店の接客は冷たいという話も聞いていたけれど、そんなこと全然ないよ。(お店と、店員さんによるけども)
ただただ、日本の接客がお客様ファーストすぎるだけなんだ、、、
日本ではあまり経験できないこと
さて、あまりプラスには捉えられない面ももちろんあります。
まずは、街が汚いし臭う…!街中にゴミ箱があっていつでも捨てられるのはありがたいけれど、そこら中に散らばってることもあるし、街自体はあんまり清掃されないし、駅中がトイレ臭いことも…。衛生観念の違いも結構痛感している。
パリで有名なスリ、今のところ被害にはあっていないしきちんと気をつけていれば大丈夫だけれど、狙われたことはあるし事件現場っぽいところに遭遇したことはある。電車の入り口付近でぼーっとしていると、ドアが閉まる間際に奪われることがあるんだって。特にスマホやハンドバッグは要注意。
わたしはボディバッグにしてスマホはドア開閉時にはなるべく触らず、操作する時も両手でガードしてる。
個人的に一番ショックを受けたのは、物乞いの人が本当にたくさんいること。
街中のいたるところで座っていたり寝ていたり、電車に乗れば必ず車両を端から端まで歩いて声をかけている人がいたり、日本ではなかなか見ない光景だからか、結構こたえている。
日本にもわたしが知らない現実があるはず。どうこう、という考えを語れるほど知識がないから、ひとまずこの気持ちを覚えておこう。
ひとまず、無事に1週間経ちました!
まだまだ始まったばかりのフランス・パリ生活、これから人生もどんどん動いていきそうなので、またご報告します!